名古屋市に建てた注文住宅で犬を飼うことになった。ペットショップで犬を見てからひとめぼれをしてしまった。
犬種はダルメシアン。子犬と成犬では容姿が全く違い、そのギャップも楽しいものだった。
毎日、親を説得して、世話をすることと、エサなどは自分で支払うことを条件に飼うことを許してもらった。
初めは庭に犬小屋を置き、そこで飼っていた。とてもかわいくて、そのうち私よりも両親の方が犬の可愛さのとりこになってしまった。
犬のために、芝生をあきらめ、ドッグランにした。そして、犬のためにウッドデッキを作りたいといい始めた。もちろん、私は賛成である。なんせ、両親がお金を払ってくれるのだから。
そうこうしているうちに最初は私にしかよらず、なじまなかった犬が、そのうち私のことを見ることもなく、すぐに両親のところへ行き、かわいがってもらっている。餌も両親からもらっている。ある意味、嫉妬の塊だった。
ウッドデッキは、自宅のリビングの窓に併設した。それはなぜって!?それはリビングからすぐに犬の様子を見ることができるから、窓から、すぐ会いたいときにあえるから。ウッドデッキに犬小屋を置くことで首輪をつながなくても、安全に遊ぶことができる。そして、お散歩などに行くときはウッドデッキから庭へ行き、そこから玄関を通り、行けるように設計した。
芝生を毎日芝刈り機で刈っていたころが懐かしく、今では、犬中心の庭になっている。
ドッグランをしないところにかわいいお花を植えている。
その土が、気になるようで、すぐに掘り返してしまう。でも、掘り返されても、植え続ける。やっと花が咲いたときはとても嬉しかった。
雌犬なので、発情期になると、巣ごもりをする。その時は、ひたすら穴を掘り、そこにどこから見つけてきたのか、小さなぬいぐるみをおなかに置き、こちらを威嚇する。
きっと、ぬいぐるみが自分の子どもなのだろう。
きっと、自分の子どもを守りたい一心から、穴を掘り、そこに体を埋め安心するのだろう。
穴を掘られても気にしない私たち家族なら、犬と一緒に住み、犬仕様の庭にするのは大賛成です。